中古マンションを売るのに大変苦労しています。
半年間で相場が200万円は下がってしまったからです。
中古マンションの相場が局地的に下がるという場所があるのです。
それは、需要と供給のバランスが一時的に崩れてしまったところです。
今回、このマンションについては以下の要素がありました。
・築20年以上のマンションが集中して建っている
・しばらく新築供給が少なかった
・久しぶりに大型の新築マンションが建築された
・遠方からこの地域に入ってくる人が少ない(やや不人気の場所)
一時期、大型マンションの開発が相次ぎ、マンション群を形成しているが、
ここ10年間ほどは供給が少ないという条件下で、大型マンションが供給された場合です。
何が起こるかと言うと、
マンションからマンションへの住替えです。
新築マンションに住み替えるということは、中古マンションの売りが増加します。
新築への入居時期になると、一斉に中古マンションが供給されてしまうので、
需要と供給のバランスが一時的に崩れるというわけです。
売る側には新築購入のために売却のタイムリミットがあります。
急いで売る必要があります。
急いで売るためには値段を下げるしかないので、周辺の取引価格が下がってくるのです。
マンションからマンションの住替えということがかつてより大変多くなりました。
マンションから戸建への住替えは、もう過去のスタイルとなったようです。
マンションは価格比較がしやすいので、供給が多くなると相場がすぐに下がります。
買う側としては割安な物件を購入しやすいのですが、売る側はたいへんです。