国税庁のまとめによると、今年3月までに決算を迎えた全国の法人の2010年度申告所得額と申告税額が増加したそうです。
国の税収が増えることは財政難の国にとって良いことだとは思いますが、気になる結果も出ています。
申告した法人のうち、黒字で申告をした割合は、25.2%だったそうです。
3年連続でワーストを更新しているのだとか。
約75%の企業が赤字なのに、申告所得額と申告税額が増加するということは、
一部の大手企業が利益を回復させた反面、大半の中小企業、零細企業が赤字だったということではないでしょうか。
こういう状況下では、利益を出している一部の大手企業に勤めている人と中小企業に勤めている人との所得に大きな差がつくことになります。
大半の人の生活が上向かないのでは、景気回復の兆候だなんて言えませんね。