近所に賃貸マンションが建ちましたが、どうやら・・・

最近、うちの近所に立て続けに賃貸マンションが竣工しました。
1物件は地元工務店が建てたRC造20戸ぐらいの単身者用マンション。
もう1物件は大手ハウスメーカーが建てた鉄骨造3階建ての単身者用アパート。

どちらもたいへん立派な建物です。
立地は駅から10分以内、大学にも近いので悪くはありません。

しかし、どうやら入居状況が思わしくないようです。
竣工してから2ヶ月近くなりましたが、
どちらも入居者はまばらです。

その原因は竣工時期にあります。
この2物件、竣工したのは8月です。
8月竣工は時期的に最悪です。

この2物件周辺のマーケットでは、主なターゲットは大学生です。
大学生は年度末以外にはあまり動かないでしょう。
賃貸物件を建てるなら、1月末ぐらいに竣工、2月から入居可ぐらいで計画するのがベストです。

そんなことは誰でもわかっているはず。
ひょっとすると、建設会社の都合でそうなったのではないでしょうか。
建設会社は1日でも早く仕事が欲しいので、
秋の入居シーズンに合わせましょうというセールストークで
話を詰めたとしか思えません。

借り上げ物件で、免責期間短めなら建設会社側の都合に合わせても良いかとは思いますが、
できるだけ早く満室にし、収入を安定させるために、竣工時期を1月か2月に設定し、それから逆算して工程を決めていかないといけません。
建設会社に声をかけて検討を始める時期も、竣工時期から逆算しておく方が良いでしょう。

今の賃貸市場では、年々入居者の動きは鈍くなっています。
大学生の場合、親の収入減少なども影響し、家賃の高い新築には入りずらいなんて事情もあるでしょう。

賃貸経営は不労所得を得ることができるなんてことを言われますが、
管理会社に任せているだけでは満室にできず、
大家自らいろいろ工夫、努力を続けていかなくてはなりません。
もちろん自分なりにマーケットをリサーチすることも忘れてはなりません。

不労所得なんて言い方は、今からの時代には当てはまらないのです。
建設前から計画的に、細かな努力を積み重ねを続けていかなくては成功しません。

何もかも建設会社や不動産会社の言いなりになっていては、彼らにとって都合の良いお客様になるだけ。
大家としての主張をぶつけて、彼らを動かし、自分も動き、やっと成功するぐらいに思っておくべきでしょう。

菊池 英司
不動産コンサルタント、FPとして主に個別相談、セミナー講師を中心に活動中。 住宅の購入サポート、住宅ローン相談を中心に、個人の所有する不動産、住宅に関するサービスを提供している。空家管理業務を2008年から開始し、早くから空家問題に取り組んでいる。

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