エレベーター無しの古い団地が抱える問題

古い団地では住む人が減り、管理組合の運営も厳しい環境になりつつあります。
マンションのスラム化が危惧されているのです。

昭和40年代ぐらいまでに建設された古い団地にはエレベーターがなく、5階まで階段で上がらないといけないことが多いです。
若い体力のある人でもしんどいと思いますが、こんな環境に住んでいる方の多くはご高齢なのです。
昭和40年代に建てられたなら、すでに40年ぐらい経っているわけです。
分譲当時30代の入居者ならそろそろ70代です。

高齢で足腰が弱っているのに、毎日出かけるたびに階段を上り下りしなくてはなりません。
住み続けるのはつらくなり、売却もしくは賃貸という選択をすることになります。

ところがこういう物件には、買い手も借り手もなかなか見つかりません。
結果的に空室となり、マンションの入居者が減っていくのです。

建て替えしようにも、負担する資金を出せないという理由から、反対する人も多く、
実際に建て替えできる団地は少ないようです。

エレベーターを増築しようにも、団地というのは1つの階段に対し各階2室ずつという構成になっており、
共用廊下がありません。

エレベーターを増築するにはかなり無理があります。
こうして住む人が減り、スラム化しつつあるのです。

この問題は簡単には解決しそうにありません。

菊池 英司
不動産コンサルタント、FPとして主に個別相談、セミナー講師を中心に活動中。 住宅の購入サポート、住宅ローン相談を中心に、個人の所有する不動産、住宅に関するサービスを提供している。空家管理業務を2009年から開始し、早くから空家問題に取り組んでいる。

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