中古マンションの取引事例を調べていると、築15年程度で新築分譲価格の半分以下まで取引価格が下落している物件を多く見かけます。
以前、このブログでも書いたのですが、マンションは価格の比較がしやすいために、全体の相場が下落傾向にある市場では中古の取引価格は真っ先に下がっていきます。
同じマンションで安い取引事例が出てしまうと、実際は同じ間取りでも条件の違いがあるはずなのですが、その安い取引事例価格に引っ張られて下がってしまいます。
まず不動産業者がそういう風にしか評価しません。
だいたいこんなものという、大雑把な判断がベースになってしまうのです。
その結果、不人気エリアの物件は、低く低く評価され続けて、15年もすると分譲価格の半値以下になってしまうのです。
そういうマンションの最大の特徴は、
駅から遠く、バス路線であることが多いです。
また、管理費と修繕積立金が高い物件も売れにくいために、取引価格が低くなりがちです。
この両方を兼ね備えるとかなり売りにくい物件になってしまい、かなり安値で取引されてしまいます。
将来、転勤等の可能性があり、売却するかもしれないという方には、こういうエリアの物件はお勧めできません。
ただし、ずっとそこに住み続けたいというのであれば、こういう中古マンションは格安なので買いと言えます。
こういう物件を買うべきかどうかは、必ず自分や家族の将来と資金計画をもとに判断することが失敗しないために最も重要です。