先日、知り合いの不動産業者に伺ったときに聞いた話です。
大阪のとある場所で新築ワンルームマンションを分譲した会社があり、販売を手伝ったそうなのです。
なんと、即完だったそうです。
ワンルームマンションなので、もちろん購入者は投資目的で購入しています。
ご購入されたお客様は資産家の方ばかりだったようで、2000万円以上の物件を現金でご購入です。
この物件の利回りは実質4%から5%ぐらい。
場所はそこそこ良い場所なのですが、そんなにとびきり魅力があるわけではありません。
なぜ?
どうやら世界的な金融不況が影響しているようです。
今までは新興国などの利回りの高い金融商品に投資していた方が、世界的な不況で先行きが不透明だから資金を
引き上げていると聞きます。
つい先日も、日本の投資家がブラジルから投資資金を引き上げているというニュースを見ました。
こういう方の一部が不動産の現物に投資しているようです。
たとえ利回り4%だとしても、市場の悪化が予想されている金融商品より、新築の賃貸マンションに投資した方が安定していると判断しているのでしょう。
確かに、新築当初は入居には困らないことが多く、修繕についても当分はかかりません。
数年は堅調に運用できるはず。
でも、こういう物件を買えるのも現金投資だからですよね。
サラリーマンが大半をローンで購入しちゃうと、数年先に赤字になり、生活費の分までローンの支払いにまわさないといけなくなるかもしれません。
こういうパターンが不動産投資でよく見られる失敗例です。
普通の方は真似してはいけません。
やっぱり投資は余剰資金で行なうものなんです。
今後、世界金融が安定するまでは、日本の不動産に投資する方も増えるのかもしれません。