投資用マンションの営業電話がかかってくる人

最近、夜の8時ぐらいに携帯に電話がかかってくるんです。
投資用マンションの営業から。
どこかで私の携帯番号が漏れて、名簿屋から不動産会社に流れたようです。

情報が漏れた経緯については、心当たりがあります。
ネットで、何かのアンケートに答えた覚えが・・・。
いつもは自宅の番号を記入するのに、そのときは携帯番号を入力した覚えがあります。

アンケートに答えると抽選で○○が当たる!!

こういうメールがたくさん送られてきます。
ついつい、暇な時にアンケートに答えてしまったのです。

さて、投資用マンションを売っている不動産業者は、どういう人のリストを買っているのでしょうか?

つまり、彼らのターゲットとなり、営業電話をかける対象となる人はどういう人なのでしょうか?

以下のような職業の方が投資用マンションを売る対象となりやすいようです。

【投資用マンションの販売先】

1.医者
2.公務員(特に教師)
3.年収500万円以上のサラリーマン

投資用マンションのターゲットは、所得税の節税を検討したい人。
そして、副業ができない公務員の方です。

投資用マンションでは、所得税の節税効果が期待できます。
それをマンション自体の収益と同じ扱いで見たとき、それなりに収益が出ていますよね、という売り方です。

サラリーマンの方の場合、投資用マンションを購入するのに必要なローンの審査を考慮しなければなりません。
その場合、年収500万円以上あればそれほど高額ではない投資用マンションならフルローンで購入できます。

物件自体にそれほど問題があることはないのですが、肝心の購入者側に買ってはいけない要素がたくさんあったりします。

節税効果は数年で切れるうえに、いずれ家賃は下がります。
ローンが払い終わる、数十年後まで赤字を払い続ける生活が待っています。

多くの方が不動産投資に失敗しています。
フルローンで投資用不動産を購入するのは、不動産自体の収益性が極めて高く、借入金利が低いという条件が必要です。
そんなおいしい条件でしょうか?

自分にも買える、そう思っても、冷静に、将来をよく考えて検討してください。

菊池 英司
不動産コンサルタント、FPとして主に個別相談、セミナー講師を中心に活動中。 住宅の購入サポート、住宅ローン相談を中心に、個人の所有する不動産、住宅に関するサービスを提供している。空家管理業務を2009年から開始し、早くから空家問題に取り組んでいる。