地震に対する備え

6月18日午前7時58分頃に起きた大阪北部を震源とする地震は、関西圏の交通網を麻痺させました。23日の始発から、大阪モノレールが全線で運行を開始し、すべての鉄道路線が回復しました。鉄道交通網の復旧まで5日間を要したことになります。利用者に与えた影響、経済的な損失はかなりのものになります。
今回の地震の震度は、最も揺れた大阪北部で震度6弱です。大きい地震と言えますが、過去の大地震では震度7を記録して地震もあります。震度6弱でこれだけ影響が出たのであれば、震度7だったらどんなに大きな影響が出るのでしょうか?生活が一変してしまうことは容易に想像できます。
1995年の阪神淡路大震災では、道路が遮断されたことで救援物資がうまく届かない、救急車両や救援部隊の到着が遅れる、被災地からの避難が困難になる、などの影響が出ました。人や物の移動が困難になるということは、人命に大きな影響があります。交通網の復旧は、最も急ぐべき課題の一つです。
もし、仮に交通網が遮断され、被災地に取り残された場合、復旧までの期間はかなり長いということを想定しておくべきです。救援物資が遅れた場合でも、3日以内には手元に救援物資が届くと想定し、3日分程度の非常食、水などの備えをしておくべきでしょう。
今回の地震は、活断層の動きが原因と言われています。有馬ー高槻断層帯、上町断層、生駒断層のそれぞれが複雑に入り組んでいると思われる場所が震源地です。このうち有馬ー高槻断層帯が危険だということは、地震の直前に読んでいた本の中で書かれていたので知っていました。阪神淡路大震災のときに動いた活断層、六甲ー淡路断層帯は南部しか動いておらず、六甲ー淡路断層帯の北部とそれにつながる有馬ー高槻断層帯は動かなかったそうです。今回、有馬ー高槻断層帯が動いたのであれば、六甲ー淡路断層帯の北部が近いうちに動く可能性があります。さらに、東南海、南海地震も近い将来に起こると予想されています。関西圏に住む人にとっては、震度6弱以上の地震は明日起こっても何ら不思議ではないということです。東南海、南海地震では、M8以上が想定されており、震度6強、震度7と予想されている地域も多いのです。海岸部では津波の心配もあります。
大きな地震に備え、生活が安定するまでの期間、最低3日程度は生活できる備蓄を行うべきです。また、もしものときは、自身と家族の身を守りつつ避難するため、避難場所と避難経路の確認、家族との合流地点、連絡手段、いろいろと日ごろから話し合い、準備しておくことが必要です。毎日、少しずつでも時間を割いて準備を行っていきましょう。

菊池 英司
不動産コンサルタント、FPとして主に個別相談、セミナー講師を中心に活動中。 住宅の購入サポート、住宅ローン相談を中心に、個人の所有する不動産、住宅に関するサービスを提供している。空家管理業務を2008年から開始し、早くから空家問題に取り組んでいる。