大阪キタ、北新地のビルで火災

本日、2021年12月17日午前、大阪市北区曽根崎新地1丁目3-17にある堂島北ビルで火災があったようです。
ニュースによると、4階から火が出たとのことです。既に火は消し止められたものの、20人以上の方が逃げ遅れ、病院に搬送されたとのことです。
4階は「西梅田こころとからだのクリニック」というクリニックであり、火が出るようなものを扱っていないはずです。
こういう事務所主体の雑居ビルの場合、給湯室は1フロアに1か所、湯沸かし器がある程度の小さなもので、調理等は行えないので出火することは極めて考えにくいと思います。
また、大きなビルではないものの、火災報知器等の設備はあるので、正常に作動していれば、出火後に警報が鳴るので、逃げ道を失うほど燃え広がるより前に逃げられるはずです。
大勢の人が逃げ遅れるということは、一気に火が燃え広がり、逃げ道をふさいでしまうこと。通常の火災であれば考えにくい、不自然なほどの火の広がりがあったのかと思われます。
被害に遭われた方は逃げ道を失い、怖い思いをされたことでしょう。
被害に遭われ、病院に搬送された方が無事であることを願います。
近年、災害等のリスクに備える意識は高まりつつありますが、もっとも身近な火災についても常に意識しておかないといけません。
寒くなると火災も増えます。
ビルのオーナーや管理者、テナントの方も、火を出さないことが大事ですが、火が出た場合、警報が鳴り、速やかに避難できるよう、消防設備の点検、修繕は当然のこと、避難経路に物を置かないなど、基本的なことを守れているか、今一度、点検をしてほしいと思います。

菊池 英司
不動産コンサルタント、FPとして主に個別相談、セミナー講師を中心に活動中。 住宅の購入サポート、住宅ローン相談を中心に、個人の所有する不動産、住宅に関するサービスを提供している。空家管理業務を2009年から開始し、早くから空家問題に取り組んでいる。