凶悪化する犯罪者から身を守れる家に住む

私はよくYoutubeでニュース動画を見ています。
実際にテレビで流れたニュースを、テレビ局の公式Youtubeチャンネルで配信した動画です。
ニュース番組を、放送時間にリアルタイムで見ていなくてもよいので便利です。
全国のニュースを見ることができます。

最近見た動画では、名古屋のCBCニュースが報じた事件が衝撃的でした。
2023年5月5日に起きた、強盗が一般の家庭を襲った事件です。
事件当時、被害者宅には夫婦と4歳のお子さんが在宅していたそうです。
幸い、この二人組は、ドアを壊すことができず、あきらめて退散しました。

この事件の何に衝撃を受けたかと言うと、その犯行時間です。
犯行時間は午後10時半ごろ。
家の人が在宅しており、まだ起きていると考えるのが普通でしょう。
人通りもまだあるはずです。
そんな時間帯にバールを持って一般の家庭を襲撃したのです。
捕まることが怖くないのでしょうか?

一部始終を防犯カメラがとらえています。
カメラには、目出し帽のようなものをかぶった黒ずくめの二人組が、玄関ドアをバールでこじ開けようとしているところが映っています。
このような恰好の二人組が住宅街に現れて、バールで玄関ドアを開けようとしている、目撃したら恐怖しかありません。

この犯罪者は、家に人がいても、家の外で見られてもかまわない、そう考えていたと思われます。
犯行を見られた場合には、バールで攻撃するつもりだったのかもしれません。

今の犯罪は、侵入のしやすさよりも、確実に金品を奪える場所を襲う傾向にあると思います。
白昼堂々、銀座の宝石店を襲ってロレックスを奪った少年たちの事件や、東京都狛江市で90歳の女性が犠牲になった強盗殺人事件のように、人がいるところを狙って強盗に入った事件など、最近の凶悪犯罪には、金のためなら他人を殺害することも厭わない、凶悪さが目立ちます。

私たちは、自分と家族の身を、自分たちで守らなくてはなりません。
住む家は、防犯対策の施された安全な家であることが重要です。
この事件の被害者宅の玄関ドアは防犯ドアだったため、家に侵入されることはありませんでした。
防犯ドアによって命が守られました。
侵入者はドア、窓ガラスなどの開口部を破壊して侵入してきます。
まず最初に、ドアと窓の防犯対策を行うところからです。
(防犯対策の前に必ず施錠すること、上層階のマンションも同様。)
侵入されない家にするため、できる防犯対策はすべてやる心構えが必要です。

菊池 英司
不動産コンサルタント、FPとして主に個別相談、セミナー講師を中心に活動中。 住宅の購入サポート、住宅ローン相談を中心に、個人の所有する不動産、住宅に関するサービスを提供している。空家管理業務を2009年から開始し、早くから空家問題に取り組んでいる。