法人税の申告所得額、税額が増加したものの・・・

国税庁のまとめによると、今年3月までに決算を迎えた全国の法人の2010年度申告所得額と申告税額が増加したそうです。
国の税収が増えることは財政難の国にとって良いことだとは思いますが、気になる結果も出ています。

申告した法人のうち、黒字で申告をした割合は、25.2%だったそうです。
3年連続でワーストを更新しているのだとか。

約75%の企業が赤字なのに、申告所得額と申告税額が増加するということは、
一部の大手企業が利益を回復させた反面、大半の中小企業、零細企業が赤字だったということではないでしょうか。

こういう状況下では、利益を出している一部の大手企業に勤めている人と中小企業に勤めている人との所得に大きな差がつくことになります。

大半の人の生活が上向かないのでは、景気回復の兆候だなんて言えませんね。

スマートハウスって? 住宅の選択、より複雑に

先日、ヤマダ電機が住宅メーカーのエス・バイ・エルを子会社とすることになりました。
ヤマダ電機と言えば家電量販店の最大手。
住宅とは少し距離がある業界だと思うのですが・・・

ここ数年、住宅の省エネ化が進み、発電装置や蓄電池などが住宅の必要設備となりつつあります。
それを扱う家電量販店の一部も住宅業界に参入しつつあるようなのです。

ヤマダ電機のねらいは、スマートハウス関連の事業を伸ばしたいというものだそうです。

スマートハウス?

住宅メーカーを退職して十数年、今ひとつ最新の住宅商品事情にうとい私はよくわかっておりませんでした。

いろいろ調べてみたところ、スマートハウスとは、

「IT技術を使って家電製品、蓄電池、太陽光発電装置、燃料電池などの運転を制御し、家庭内の電力の需給を最適化するもの」

、だそうです。

スマートハウスについては、かなり奥が深く書ききれないので、そのうちブログなり、ホームページなりで情報提供させていただきます。
それにしても、住宅という商品がさらに複雑になったなぁ。

一般の方が、営業マンからいろいろな説明を受け、ちゃんと理解することができるのだろうか?
売る側の営業マンもかなり勉強が必要になってきますよね。

ちゃんと説明できない営業マンが担当なら、購入する方に正しい情報は伝わらないですし。

ちなみに、ヤマダ電機は、エス・バイ・エルの営業担当と、ヤマダ電機の営業担当が一緒にお客様に説明を行い、それぞれの弱い部分を補完するようです。

家を買う人も売る人も、いろいろ勉強しないといけないことが多くなりそうです。
もちろん、住宅取得のコンサルタントである私もですが。

これから、太陽光発電、燃料電池、蓄電池など住宅の新しい設備やスマートハウスについてよく勉強してみます。

世界的な不況 でもマンション投資する人は増える?

先日、知り合いの不動産業者に伺ったときに聞いた話です。

大阪のとある場所で新築ワンルームマンションを分譲した会社があり、販売を手伝ったそうなのです。

なんと、即完だったそうです。

ワンルームマンションなので、もちろん購入者は投資目的で購入しています。

ご購入されたお客様は資産家の方ばかりだったようで、2000万円以上の物件を現金でご購入です。

この物件の利回りは実質4%から5%ぐらい。

場所はそこそこ良い場所なのですが、そんなにとびきり魅力があるわけではありません。

なぜ?

どうやら世界的な金融不況が影響しているようです。

今までは新興国などの利回りの高い金融商品に投資していた方が、世界的な不況で先行きが不透明だから資金を
引き上げていると聞きます。

つい先日も、日本の投資家がブラジルから投資資金を引き上げているというニュースを見ました。

こういう方の一部が不動産の現物に投資しているようです。

たとえ利回り4%だとしても、市場の悪化が予想されている金融商品より、新築の賃貸マンションに投資した方が安定していると判断しているのでしょう。

確かに、新築当初は入居には困らないことが多く、修繕についても当分はかかりません。
数年は堅調に運用できるはず。

でも、こういう物件を買えるのも現金投資だからですよね。

サラリーマンが大半をローンで購入しちゃうと、数年先に赤字になり、生活費の分までローンの支払いにまわさないといけなくなるかもしれません。

こういうパターンが不動産投資でよく見られる失敗例です。

普通の方は真似してはいけません。

やっぱり投資は余剰資金で行なうものなんです。

今後、世界金融が安定するまでは、日本の不動産に投資する方も増えるのかもしれません。

エレベーター無しの古い団地が抱える問題

古い団地では住む人が減り、管理組合の運営も厳しい環境になりつつあります。
マンションのスラム化が危惧されているのです。

昭和40年代ぐらいまでに建設された古い団地にはエレベーターがなく、5階まで階段で上がらないといけないことが多いです。
若い体力のある人でもしんどいと思いますが、こんな環境に住んでいる方の多くはご高齢なのです。
昭和40年代に建てられたなら、すでに40年ぐらい経っているわけです。
分譲当時30代の入居者ならそろそろ70代です。

高齢で足腰が弱っているのに、毎日出かけるたびに階段を上り下りしなくてはなりません。
住み続けるのはつらくなり、売却もしくは賃貸という選択をすることになります。

ところがこういう物件には、買い手も借り手もなかなか見つかりません。
結果的に空室となり、マンションの入居者が減っていくのです。

建て替えしようにも、負担する資金を出せないという理由から、反対する人も多く、
実際に建て替えできる団地は少ないようです。

エレベーターを増築しようにも、団地というのは1つの階段に対し各階2室ずつという構成になっており、
共用廊下がありません。

エレベーターを増築するにはかなり無理があります。
こうして住む人が減り、スラム化しつつあるのです。

この問題は簡単には解決しそうにありません。

古いマンションの運営や修繕管理について意見交換しました

先日、分譲マンションの管理会社や管理組合から、長期修繕工事のチェックを請け負っている一級建築士の先生とお話をする機会がありました。

兵庫県内に限らず多くの管理組合から声がかかっており、大変忙しそうでした。

年々、仕事量は増えているようでうらやましい限りです。

先生の話では、長期修繕時には建物の設備や構造についての問題が明らかになることもあるそうです。

古いマンションでは耐震強度の問題があったり、施工が悪く修繕が難しかったりといろいろあるみたいです。

2時間ぐらいマンションのことについて意見交換させていただき、大変勉強になりました。

長期修繕など建物工事は、建設に縁の無い方にはなかなか理解できないものです。

管理組合で専門家を雇って、建設会社の施工がしっかりできているかをチェックすることは、今や必須です。

専門家をお金を出して雇うからこそ、正しい情報、問題点、解決法がわかるのですから。

不動産投資はまだまだ人気のようです

先日、住宅所得者向けのFPセミナーを大阪市で行なった際のことです。

同じ会場で不動産投資セミナーを開催していました。

ちょっとだけ受付をのぞいてみたんですが・・・

出席者で会場はいっぱい!!

やっぱり不動産投資はまだまだ人気のようです。

不動産投資の世界で苦労してきた私からすると、なぜ??

と思ってしまいます。

不動産の現物に投資することは、けっして楽ではないからです。

不動産会社が借り上げてくれて、管理もすべてやってくれる場合でも、

10年、20年後にその不動産会社とトラブルになり、訴訟になっているなんてケースをたくさん知っています。

建物は老朽化し、賃料は下がるもの、最初の計画どおりにはいきません。

しかし、いろいろ苦労をし、経験を積むことで不動産投資のスキルはあがっていき、大きな成功に導いてくれることも確かです。

これから不動産投資をはじめたいという方のお役にたてるように、私が経験してきたことをこのブログでお伝えしていきたいと思います。